大浦干拓
昨年亡くなった友人に問いかけしていた事を思い出す。私「未来の建築はSFに出てくるような建築になると思うし、なるべきだと思う。」友人「そんな事はない。全ての人間の感性がSFのようにはならない。」21世紀に入って急激にSFチックな建築が出現した。これぞ21世紀に相応しい建築の方向性だと、ここ1年位は建築雑誌の情報に没頭していたが、プロジェクトが現実の姿を纏った姿を多々目にするようになると、直ぐに満腹状態になってしまい、これは未来のプロダクトではあるが自分の憧れていた建築ではないかもしれない、と考えだしている。
いかにも近未来的な北京やドバイのハイテク?建築などはバブル全盛期のポストモダン建築とさえダブってくる始末である。
という訳で、今一番気になっている建築家はポルトガルのシザである。ちなみにかの友人からシザの建築を巡るツアーに誘われていた事もある。今では、建築にかなり造詣の深かった彼が主張していたことが正しかったのかも知れない、と思っている。
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